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2019年12月22日 歯の健康一口メモ

歯の麻酔について1

患者さんは歯の不快を訴えて来院します。特に痛みを抱えて来院される方は深刻です。その場合、治療時の痛みを軽減するために麻酔を行います。歯科治療には局部麻酔と全身麻酔があり、ほとんどの開業施設では一部を除いて局部麻酔を行います。全身麻酔の歯科治療は大学、公的、私立、医療センター、などの病院で回復室や入院施設を備えた所で行います。
 今回は局部麻酔について説明を致します。局部麻酔は浸潤麻酔と伝達麻酔に分かれます。浸潤麻酔とは歯根周辺の部位に歯肉の上から麻酔注射を行い、周辺組織に麻酔液を浸潤させ痛み刺激をブロックし刺激感覚をなくしてから治療に移ります。伝達麻酔とは上顎と下顎の最後臼歯歯肉の奥にある神経根(神経の束)の周辺に麻酔注射を行い左右同側の多数歯をまとめて痛み刺激をなくしてから治療を行います。下顎伝達麻酔の方が上顎のそれよりも行われている頻度が高く、なぜならば、上顎骨の厚さは下顎骨よりも薄いために麻酔の奏効が確実だからです。以上を踏まえ痛み刺激をブロックしながら歯科治療を行っています。