一般歯科：口臭外来・口臭治療の案内

生理的口臭とは、人は生物なので生活しているときに発生するお口の臭いです。
生理的口臭には、起床時口臭（この口臭は一番臭い）寝て起きた時の口臭があります。
さらに、空腹時口臭があります。お腹が減った時に起こる口臭です。
そして、緊張時口臭（緊張した時に起こるとのど、舌など口の中がカラカラとなった場合に起こる口臭）、また思春期口臭というのもあります。成長発育過程で起こる口臭です。

女性の生理、排卵時、に起こる口臭もあります。女性の様々の体の変化で起こる妊娠時口臭もあり
ます。さらに老齢時の口臭もあります。
よく見かけるのが飲食時の口臭です。飲み物、食べ物によってことなります。

病的口臭とは虫歯、被せ物、歯周疾患（歯槽膿漏）、舌苔、口腔粘膜疾患、口腔がんなど歯科疾患由来の口臭です。
歯垢、唾液、血液、膿、食物残差、組織が破壊されたタンパク、脂肪、窒素化合物の変性、など細菌の分解産物の臭いです。
口の中を診た時にそれらが原因ではないかと疑います。

歯科疾患以外での原因でおこる口臭は鼻腔からのどに流れる分泌物、膿、などの後鼻漏、慢性的な
副鼻腔炎、扁桃腺に付着する膿栓、咽頭、喉頭などの耳鼻咽喉疾患、肺膿瘍、肺がんなどの呼吸器系疾患、食道、胃など原因で起こる消化器系疾患、糖尿病などの内分泌系疾患、精神科、心療内科系疾患などがあげられます。

上記の疾患を含め薬剤服用など種類をあげれば相当あります。

事前に記入していただいたアンケート用紙を参考に面談をします。
口臭の他者からの指摘、家庭環境、どの場合が気になるのか、また服用薬剤があるのかなど面談して行きます。

口腔内、鼻腔など原因がどこにあるのか診察します。特殊な器具を用いて行います。

口臭検査には様々な機器を使用します。
客観的に口の中の臭いを測定することによって、結果が患者本人と測定者の理解が共有できます。
また、機器の中には自分自身のお口の臭いを自分で嗅いでみる装置もあります。

面談結果と測定機器の結果を説明します。
検査結果から治療方針を決めていきます。
結果判定から患者個々のお口の無臭化対策を指導します。
また、生理的口臭、病的口臭、などの説明をしていきます。

口臭治療を行います。
また、生活環境、周囲の状況を考えて薬剤選択と口臭無臭の生活指導も行っていきます。
口臭無臭の生活と言っても特別なことではありません。

どの治療の過程でも大事ですが、効果確認と無臭行為を実践されているかがカギです。
ここが口臭治療の成否に関わってきます。
以上が口臭治療の流れです。
このような流れに沿って口臭治療を行います。

前に述べたように口臭の原因は、虫歯、歯周病、食べかす、全身疾患、唾液の流れと口の乾燥です。

口の中を清潔に保ちましょう。歯ブラシを行って食べ物のカスを取り除きましょう。
舌もブラシしましょう（そっとなでるように、強くこすると舌が傷つきよけいに臭くなります）。
また、頻回の歯ブラシと舌ブラシは口腔の乾燥を招き口臭の原因となります。

時々水分補給をしましょう。特にお水をとるようにしましょう。
それは口腔乾燥を防ぐためです。
ジュース、お茶、コーヒーなどはできるだけ避けてください。

姿勢を整え、背筋を真っ直ぐのばしましょう。
同時に視線を真っ直ぐ前を見るようにしましょう。
舌を左右、上下、斜めと大きく動かしましょう。
また、大きく口を開けながらガムを咬みましょう（他の人がそばにいない時）。
それは、唾液の分泌を促し、空気を口の中へ多く取り込むためでもあります。
以上が簡易口腔消臭方法です。
そのように努力しても口臭が気になる場合は口臭専門の医療機関に相談してください。

当院でも口臭の悩みを受付けます。
遠方でこちらに来られない方は、そちらの近所の医療機関を紹介いたします。