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歯科治療の流れ

歯科治療の流れについて

歯科治療の流れについて不安に思わている方が多数いらっしゃいます。まず、患者さんは歯科医院に来院される場合、下のチャートに書かれている症状で来院されます。
一般開業医の保険診療では主訴を中心に捉え、検査し、病名が決定されれば 治療に移ります。
これから歯科治療の流れを解説していきます。あくまで、参考として理解してください。
あてはまらない場合もあります。詳細は担当の歯科医師に相談してください。

歯科治療のチャート図

歯科治療の流れ1:主訴 しみていないけれど、咬むととても痛い。

  • 原因 咬み合わせた歯の歯根周囲の病変、被せ物が過高
  • 治療 咬合調整、歯周処置、歯内処置

歯科治療の流れ2:主訴 天然歯に 白濁、黒褐色、歯冠部が一部欠けている

  • 原因:白濁、黒褐色はう蝕、喫煙、色素含有の飲食物による歯冠部の変色
  • 治療:同部を削除し、レジン充填、インレー

歯科治療の流れ3:主訴 咬むと天然の歯がキリっと痛む

  • 原因:長年の咬合力によるエナメル質の摩耗と象牙質の露出
  • 治療:知覚過敏抑制剤塗布、高周波治療、レーザー治療

歯科治療の流れ4:主訴 歯を磨いたり、冷たいものを口に含むとしみたりキリッと痛む

  • 原因:歯ブラシの不適切な動かし方による歯肉の退縮と象牙質の露出
  • 治療:知覚過敏抑制剤塗布、レーザー照射

歯科治療の流れ5:主訴 すごくしみるが、冷温刺激ではすぐに治る

  • 原因:知覚過敏?原因不明
  • 治療:知覚過敏抑制剤塗布、高周波治療、レーザー治療、様子見

歯科治療の流れ6:主訴 すごくしみる(冷温刺激痛約30秒以上)咬んでも痛い、夜間眠れない

  • 原因:う蝕部の菌が歯髄に進行(歯髄炎)根尖口から逆に進行(逆行性歯髄炎)
  • 治療:歯内処置(歯髄除去)

歯科治療の流れ7:主訴 歯にひびがある、割れている

  • 原因:強い咬み合わせによる歯冠部の破折、う蝕部の破折、打撲
  • 治療:痛みが長く続く場合は処置(歯髄除去)、歯牙がグラグラしているが保存できれば固定処置、保存不可であれば抜歯

歯科治療の流れ8:主訴 歯冠が破折しているが、しみないし、咬んでも痛くないが、咬みづらい

  • 原因:歯は失活(歯髄は生存していない、知覚反応がないと考えられる)
  • 治療:歯内処置し土台(支台)を作成し、歯冠修復後、咀嚼機能の回復を行う

歯科治療の流れ9:主訴 急に咬んでも、咬まなくても猛烈に痛む、一日中痛い、暫くしたら歯肉、顔も腫れた、熱もでてきた。

  • 原因:
    ① 歯牙の原因 根の先(根尖周囲が感染した)
    ② 歯周(歯の周りの歯肉)が感染した
  • 治療:
    ① 歯内療法
    ② 歯肉の切開・排膿処置
    ③ 内服薬剤投与

歯科治療の流れ10:主訴 歯牙全体がぐらついている

  • 原因
    ① 歯周病により歯槽骨の吸収で歯牙を支えていない
    ② 全身の骨疾患、代謝性疾患、悪性腫瘍、交通事故外傷など
  • 治療
    ① 歯周治療
    ② 全身に関わる疾患であれば専門施設に紹介
    ③ 保存不可の場合は抜歯

歯科治療の流れ11:主訴 歯は動揺しないが、歯肉から出血する

  • 原因
    ① 歯垢、歯石が多い
    ② 血液疾患 血液抗凝固薬服用
  • 治療
    ① 歯周治療
    ② 専門施設に紹介 かかりつけ医と対診

歯科治療の流れ12:主訴 歯肉全体が腫れて膿が出ている

  • 原因
    ① ほとんどの場合は歯周病
    ② 全身疾患に伴う随伴症状
  • 治療
    ① 歯周治療
    ② 専門施設に紹介

歯科治療の流れ13:主訴 口を開けるとポキット音がする・口が開かない・顎関節部が痛い・首筋が痛い・頬部が痛い

  • 原因
    ① 顎関節症の疑い

  • 治療
    ① 頸部、頬部、の筋痛緩和(レーザー・高周波療法)
    ② 咬合治療
    ③ 心理療法

歯科治療の流れ14:主訴 歯がないので、咬みづらい、食べづらい

  • 原因
    ① う蝕による歯冠部の崩壊、歯周病による歯牙欠損
    ② 抜歯後の放置状態
  • 治療
    ① 歯牙が残存している → クラウン(冠)、ブリッジ、部分義歯
    ② 歯牙がない → 総義歯

歯科治療の流れ15:主訴 なんか口の中が痛い(歯肉が痛い、頬部が痛い、上顎が痛い、舌が痛い)

  • 原因 口内炎の疑い
  • 治療 レーザー、高周波療法、含嗽剤
       4週間以上痛みが治らない場合は専門施設に紹介